白バイ警官が明かす、速度違反でも検挙できない「オービスの死角」

 

Sさん「俺の口からアドバイスするのはおかしいんだが、オービスの写真を精査担当だった同僚から聞いた話なんだけどな、運転手はマスク姿だと顔認識が難しいってことで撮影済の写真から除外していたんだって。管轄によっては様々なんだろうけど、サングラスつけていて目が隠されているだけでも除外する時もあると」

吉田「マスクとサングラス装着で怪しいルックであれば出頭通知がほぼ来ないってことなんでしょうか? 花粉症到来の季節は検挙数激減じゃないですか(笑)」

Sさん「つまりそうなんだ……けどな。さっき言ったように警告板見て速度を落として油断する運転手や、トラックの影で警告板を見落として速度上げている運転手に対してはガンガン撮影しているので、ぶっちゃけ数撃てば当たる方式なのが速度自動取締なやり方でもあるんだよ」

吉田「結果的に分かったことがオービスが設置されていることに気づいた場合、写真をブレさせるため、速度は下げるよりも上げたほうがいいってことが理解できました」

Sさん「オイオイ、俺そんなこと言ってねーだろよ(苦笑)」

吉田「遠まわしで言ってましたよ(笑)」

Sさん「まぁクルマを運転する時はマスク着用していれば、ある程度オービスの撮影から逃れられるってことは間違いないが……」

吉田「そういえばオービスで撮影された時に、ピカっと光る理由ってなんなんですか?」

Sさん「あれはフラッシュとか赤外線で暗闇も関係なく撮影するためとか言われているけど、運転手にオービスで撮影したからなっていう警告なんだよ。つまりな、お前は速度違反してカメラで撮影されたのでじきに出頭通知が来るぞってけん制でもある」

吉田「へー! 知りませんでした。『北斗の拳』で秘孔を突かれて死ぬのを待つカウントダウンをされているみたいで、運転手にとってはソワソワさせられるだけだしイジワルですねぇ~」

Sさん「でも効果があるんだよ。撮影した証拠としてピカって光らせ通告する形になっているけど、オービスに撮られたって反省してその後速度を上げることもなくおとなしくなるケースが多いんでイジワルとかではなく、けん制になっているから効果てきめんってヤツだな」

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