利権に染まったインテリには、科学的事実は通用しない
筆者のブログで詳細に説明しているが、資源の枯渇の問題も同じで、石油を使い尽くす年限を計算するとおよそ600万年などの数字が得られて、普通に言われる40年とか50年という数字とはまったく違う。
まず、地球の陸地の面積は地球全体の3分の1だが、世界の都市の総面積はわずか0.43%にしか過ぎない。つまり地球全体に人間が住んでいるように見えるが、多くの人はわずか230分の1ぐらいの面積にしか住んでいないし、都市以外の所はほとんど自然と溶け込んで生活しているので、資源とか環境を問題にするときには考慮しなくても良い。
環境問題や資源問題というのは、都市に住んでいるインテリ(体験が少なく、特定の情報だけで浅く考える人たち)には「大量生産、ゴミが多い」と見え、かつ「自分はなんでも知っている」という傲慢さから出ているものだ。だから環境運動家や利権追求派に説明するのは難しい。
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『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋
著者/武田邦彦
東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。
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