経済コラム
個人的には任天堂の株式はそこまで安定したものでないので、あまり好きではありません。もちろん、今後の期待という面があるのでしょうが、ポケモンについても、他社と提携していますので、もたらされるのはライセンス料金程度という可能性もあります。
そう考えたら、任天堂の財務諸表を見て、びっくりして逃げ出す投資家は多数出てくるでしょうね。もし、そこで安くなりすぎるのであれば、十分買いに行けると思います。
キャラクターは使える資産みたいなものですので、会社にある程度の安定感をもたらすことが想像できます。
さて、財務状況ですが、現状PER50倍以上と、「なんじゃこりゃー!!?」ってくらい割高ですね。
ただ、投資家の気持ちは分かります。
スーパーマリオのキャラクターである「マリオ、ルイージ、ピーチ、クッパ」ゼルダの伝説の「ゼルダ」、まあ、他にもいっぱい保有するキャラクターはかなりの財産ですからね。
しかし、現状の任天堂は、目を覆いたくなるようなひどい財務状況です。
売上高 | 純利益 | |
2010年 | 1,434,365 | 228,635 |
2011年 | 1,014,345 | 77,621 |
2012年 | 647,652 | △43,204 |
2013年 | 635,422 | 7,099 |
2014年 | 571,726 | △23,222 |
2015年は、41,843百万円の黒字ですが、2016年は、16,505百万円と大幅に減益予想となっています。
うん、ひどいです。あっという間に財務状況が良くなるほど、ハードルは低くないように思います。今回のマリオゲームも、GPS機能はついていなさそうですし。。。任天堂はポケモンブームから何も学んでいないのかもしれません。
『毎日5分! 経済英語NEWS!』より一部抜粋
著者/八木翼
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