ゴミの分別とはなんだったのか。日本人が騙されていた不都合な真実

 

当時、「焼却したらダイオキシンがでる。ダイオキシンは猛毒だ」という誤った風評が拡がり、政府もメディアもそれを利用しました。事実は、「古くて温度の低い焼却炉(不適切な焼却炉)を使って燃焼させればダイオキシンが出る。ダイオキシンは人間にとって猛毒ではない」ですから、二つの間違いがあったのです。

かつて、自治体は紙や木くずなどを燃やしていたのですが、すでに現代のプラスチックなどを含む廃棄物を焼却するのには時代遅れの装置で燃やしていました。だから、やや毒性のものも出ていたのです。技術立国と言われる日本は廃棄物はお役所仕事、縦割り行政で大きく世界の趨勢に遅れていたのです。「廃棄物に合った適正な焼却方法」を採れば、もともとダイオキシン問題も無かったのです。

もう一つ、ダイオキシンについては、東大医学部の和田攻教授が「科学が社会に負けた」と書かれた表現でわかるように、学問的に根拠がなくテレビなどが煽って毒物に仕立てたものだったのです。その証拠にメディアがダイオキシンのことを報道しなくなってから、世界中でダイオキシンの患者が一人も出ていないことからも証明されています。

ダイオキシンはヒトの猛毒で最強の発癌物質か(学士会会報、2001)

つまり、焼却したらダイオキシンが出る、ダイオキシンは猛毒だ、リサイクルしないと廃棄物貯蔵所は8年で満杯になる、どうせ主婦と老人は暇だから分別させろ・・・という不条理で不合理な論理をメディアが繰り返して、分別とリサイクルが始まったのです。

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