【書評】実は高度なワザだった「雑談力」はベテラン女子から学べ

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ビジネスの場においてはもちろん、あらゆるシーンで求められるという「雑談力」。昨今はその力を高める「雑談本」なる書籍の出版が相次いでいます。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが取り上げているのも、「雑談スキルを上げる」という1冊なのですが…、そこには気になる「雑談マスター」の存在が。「ベテラン女子」なるその雑談マスター、果たしてどんな人なのでしょうか?

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おとなの雑談力』梶原しげる・著 PHP

世は目下、雑談本ブームまっただ中、だそうだ。雑談のハウツー、マニュアル、常識とやらをなぞる人が少なくないらしい。それじゃだめなんです、といわれても、雑談に必要な心得があるなんて知らなかった。第一、雑談らしいことができる相手は、目下のところ妻しかいない。ところが、その相手がそうとう手強い。新聞やテレビでいろいろな知識を得ているうえ、クイズ系の番組はすべて録画し、毎日午後になると東大生や宇治原など相手に戦っているらしい。林先生の答えられない問題を解いたと威張っている。だから、いわゆる雑談の相手としては適性に欠ける。穏やかで上品な美老女と雑談したいものだ。

梶原しげる『おとなの雑談力』を読んだ。雑談とは、成熟した人間でなければなかなかできない高度な技、と言われているんだって。雑談なんてノンキでゆるくて無難なものだと思っていたが、「一見何でもない言葉から、その人の人品骨柄が透けて見えるから厄介なのです」って断じられてもなあ。たんなる時間つぶしのつもりだったが、「そう考える限り、幸せな人生はやって来ない」なんてキッパリ言われてもなあ。この本は雑談の秘訣を山盛りに紹介する本だ。

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