米国TPP離脱はチャンス。日本は成長中のアジア市場を狙え

 

経済コラム

さて、私は日米の貿易格差は解消されないと考えています。

1.日本との米国の自動車産業の関税は、現状ですでに不公平でない。
2.日米金利差は今後も開き続ける。

1つ目が関税はすでに不公平ではないからです。米国の自動車を日本で販売する際は関税がかかっていないのに対して、日本の自動車を米国で販売する際は、2.5%の関税がかかります。これを拡大させることは、いかに支持率が高い安倍政権と言え、危険極まりない行為です。

2つ目は、日米金利差は今後も拡大が予想されるからです。日本は、金利が上昇すると、国債で財政資金を調達することが困難になってしまうため、これからずっと金融抑圧を行うつもりでしょう。そのため金利は低いままです。対する米国は、今後金利を間違いなく引き上げます。金利差は拡大し、円安が続きます。日本の自動車産業は有利な立場になるのです。

むしろ、米国は、TPPを離脱したことで、成長するアジア市場での販売機会を取り逃しました。そっちの方が米国の雇用を毀損する気がするのですが。。。ある意味、日本の労働者は、アジア市場を米国抜きで独占できるチャンスになっています。

米国市場は確かに大きいです。しかし、関税を引き上げられてまで、勝負することはないでしょう。アジアメインで物事を進めていいと思います。(関税をかけられても売れると思いますしね。。。)

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