ポルトガルの田舎にぽつんとある「孤独な家」がSNSで話題

2017.02.01
by erihiro(まぐまぐ編集部)
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澄み渡った青い空の下にぽつんと建った1軒の家。まるでドラマや映画、はたまた「サザエさん」のエンディング曲の最後に登場するような家ですが、これは幻ではありません。世界に実在するんです。
 
これはポルトガル在住のSejkkoさんの作品シリーズ「孤独な家(lonely houses)」です。
数年前から、SNSなどを通じて、世界中の人々の心を捉えています。
 

Manuel Pitaさん(@sejkko)が投稿した写真

 

人工知能やネットワークなどを専門とした科学者でもあるSejkkoさんですが、もともと、子供の頃から絵を描くことが大好きで、本格的に写真を学び始めたのは2012年の頃。「孤独の家」を撮り始めたきっかけをこう話しています。

「なぜだかわからないのですが、そのとき、私は特別に鮮やかな色と、建物を求めていたことを覚えています。特に水晶のようにとても透き通ったブルーな空を。そして、ある日、iPhoneを持ったまま、孤独で伝統的なポルトガルの家の前に立っていました。すぐに写真を撮り、編集して、インスタグラムに投稿しました。その後、次から次へと投稿し続けて、夢中になりました」。

 

Manuel Pitaさん(@sejkko)が投稿した写真

 

 

Manuel Pitaさん(@sejkko)が投稿した写真

 


 

Manuel Pitaさん(@sejkko)が投稿した写真

 

作品はiPhoneのカメラで撮影。ポルトガルの伝統的な家を撮り続けてきた「孤独の家」シリーズは現在では、60作品にものぼります。その中のいくつかは美術作品として、コレクターやファンに購入されているほど、人気だとか。

舞台の中心はリズボンやマデイラ諸島などポルトガルですが、フランスやクロアチアなどの欧米諸国でも撮影してるそうです。
 今回Sejkkoさんに「いつか日本に訪れて”孤独の家”シリーズを撮る機会はありますか?」という質問をしたところ、こんな回答が。
「それは面白い質問だね。実のところ、私は日本とは強く、素晴らしいコネクションを感じています。私のあだ名「Sejkko」は、”誠実な子供“を意味する日本の漢字(誠子)が由来なんですよ。実際、私にとって日本を訪れるのは大きな夢のひとつ。いつか日本で個展をやってみたいです」と、日本での作品作りにも意欲的です。
 
 

Manuel Pitaさん(@sejkko)が投稿した写真

 

 

Manuel Pitaさん(@sejkko)が投稿した写真

 

 

Manuel Pitaさん(@sejkko)が投稿した写真

 

「孤独な家」シリーズが世界で認知されたSejkkoさんはすでに新しいシリーズに取り掛かり始めています。

「次は、人間の心に焦点を当てた作品に取り掛かっています。テクノロジー、そして食料、国際的な交流、政治、環境問題などの問題に直面していますが、人間がどのようにして、私たちが生きている奇妙な時間とうまく付き合っていくのかということを作品で描きたいです。すでに制作していますが、オンラインでは発表せずに、中判カメラで撮った写真として発表します。もっと触覚的で物質的なまったく違った作品になるでしょう」。
 
日本で撮られた「孤独の家」もいつか見てみたいですね!
 
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ポルトガル在住の科学者・アーティスト。
 
 
 
取材・文 / まぐまぐ編集部
 
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