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名作を繰り返し読め。弁護士が伝授、デキる男になるための読書術

良書に触れ、そしてそれを何度も読むことの効用は各所で語られています。そんな中、無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』の著者で現役弁護士の谷原誠さんは、ご自身の読書体験を通して掴み取った「良書を繰り返し読むことによって得られる人生のメリット」について、独自かつ納得の説を記してくださっています。

本を繰り返し読むと…

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

ビジネスに限らず、人生において、良い本を読むことの重要性については、語り尽くされている感があります。そして、良書は一度読むだけではなく、繰り返し読むことが大切だという言葉もよく聞きます。読書が好きな方は、折に触れて読み返し、読むたびに気づきや発見がある、という本が何冊かあるのではないでしょうか。

私も何度も読み返す本があります。自己啓発書でいえば、たとえばナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』、デール・カーネギーの『人を動かす』、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』などは、何度も読み返し、読むたびに新たに得るものがあります。

本を繰り返し読むと、書いてあることをほとんど覚えてしまうほどになります。これは、言葉や言い回しを覚えるということだけではありません。過去に何度も読んだ本を読み返しているとき、その時読んでいる部分の先の内容が自分の頭から出てくるような感覚になることがあります。あたかも、著者の思考によって考え、自分が語っているかのような感覚です。

これはもちろん、その先の内容を記憶しているからそう感じる部分が大きいのでしょうが、私は、著者の真意を理解し思考に近づいた結果であると解釈しています。読むたびに気づきがある、というのは、前回読んだときは、まだ近づけていなかった著者の思考に一歩近づくことによって理解が深まった、とも言えるでしょう。

私も、これまでに30冊以上の本を書いてきました。本を書く、というのは、著者の思考が文章になる、ということです。脳みそが文章に映し出されるものです。

小説家の多くは、若い頃、自分の好きな作家の文章を読むだけではなく繰り返し書き写した経験があるそうです。これは文章の技巧を身に付けるためということもあると思いますが、好きな作家の思考の仕方、創作方法そのものを身に付けるためなのだと思います。

文章に限らず、繰り返し読んだ本の影響はあらゆる仕事に及びます。著者の思考方法は、事業のアイデア、仕事の進め方、人の指導の仕方など、様々な行動となってアウトプットされます。本の内容が真に身に付くとは、このような状態のことをいうのでしょう。

皆さんも、良い本だな、良い著者だな、と思えるような本を見つけたら、何度も読み返してみることをお勧めします。それは単に知識を得ることではなく、将来にわたり、思考や行動の際に、傍らに優れた人物を味方につけることなのです。

「すべて良き書物を読むことは、過去の最もすぐれた人々と会話をかわすようなものである」(デカルト)

今回は、ここまでです。

 
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人生で成功するには、論理的思考を身につけること、他人を説得できるようになることが必要です。テレビ朝日「報道ステーション」などでもお馴染みの現役弁護士・谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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