また、クローンだからこそ病気にも弱い、特に伝染病に弱いと考えられています。もし1本の桜が伝染病にかかった場合、他の個体も全部同じ病気になることが予想されます。どれも抗体を持たないからです。ですから、桜の手入れというのは慎重なものが求められます。
昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言い回しがありますが、桜の枝をむやみに切るのは弱るもとだから…ということがあります。専門家がちゃんと手当をしているものはもちろん大丈夫ですが、なかなかナイーブなものなのです。
公園や通りなどで桜があちこちにあると思いますが、きちんと手入れをしてくださっている方がいればこそ、私たちも桜を楽しめるわけです。桜が咲いたのを楽しむ時には、そういったことにも感謝の気持ちを持って楽しみたいものですね。
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