日本人の閉塞感の根源…ですか?
【毎日】は1面トップに2面と3面にわたる解説記事「クローズアップ」、5面には記事と社説、9面に詳報、30面と31面の社会面に関連記事。見出しを抜き出す。
1面
- 首相夫人付き職員が照会
- 国有地巡り財務省に
- 野党、夫人の喚問要求へ
- 官房長官「関与ない」
2面
- 証言 政権に不安感
- 思惑外れ遠のく収束
3面
- 昭恵氏と「蜜月」強調
- 「100万円 2人の場で」
- 国有地取得「骨折りに感謝」
- 売買経緯 真相なお不明
- 「悪者扱い」政権に不信感
5面
- 野党、首相夫人に狙い
- 「幕引きではない」
- 森友問題 政権揺さぶり
- 維新、飛び火を懸念
- 関係者の説明が必要だ(社説)
30面31面
- 「昭恵リスク」鮮明に
- 奔放な言動「直感の人」
- 「家庭内野党」を自任
- 強い自然志向 神道・伝統礼賛
- 「小さい子には本当のこと教える」
- 「籠池ショー」ウソは誰
- 「訳分からんことが起こっているなあ」
- 私人喚問に不満
- 名指し 否定と困惑
uttiiの眼
《毎日》は、証人喚問後に行われた外国人特派員協会での記者会見の模様を大きく取り上げているのが特徴。「日本語で言うと『訳が分からんことが起こっているなあ』ということです」という籠池氏の発言についてもそうだが、「忖度」などを英語に翻訳するのは骨の折れる仕事だっただろうと思われる。気の毒に。証人喚問の際の発言と異なり、記者会見では、「今、日本人の大多数が感じている閉塞感の根源がここにある」といった「独自の見解」を含め、自分の思うところを語れたからだろう、籠池氏の表情はすっかりリラックスしていたようだ。
持論の延長として、籠池氏は首相の関与について「安倍首相は、口利きはしていないでしょう。忖度をしたんでしょう」とし、「安倍昭恵さんという名前でものごとが動いたんだろう、と推察される」と述べたという。
31面には識者4人のコメントが付いている。岩井奉信、大谷昭宏、あさのあつこ、小林良彰の各氏。作家のあさの氏は、「(籠池氏は)ごまかしたり誰かをかばったりしている感じではなく、腹をくくったような印象を受けた」としていて、先に引用した《朝日》に寄せられたコメント(落合洋司弁護士とデーブ・スペクター氏)のものと通じるものがあった。