韓国大統領選の結果が鍵。日本にとって最悪のシナリオとは?

 

1.戦争の限定化か?

北朝鮮は裏で、ロシアと石油供給の交渉をしていたのであるが、米露トップ会談で、ロシアは石油供給しないと決めた。それが、貨客船「万景峰」を使った定期航路の開設延期になる。状況証拠を組み立てると、証拠のつながりで事実が見える。

もう1つ、韓国では北朝鮮シンパの政権が誕生することになりそうであり、韓国人の多大な犠牲を米国は考えなくてもよくなり、かつ米軍将兵の犠牲は避けることになる。文候補は北朝鮮と平和会談をして、米韓安保体制を破棄するから、その候補が勝つということは、韓国が離米親朝になることで、米国から見ると敵になる。

もう1つ、中国政府は、北朝鮮の中国人に「一時帰国」を勧告している。中国は北朝鮮が核実験に踏み切ると読んでいる。その後、中国では制御できなくなる可能性を見始めている証拠である。

このため、北朝鮮は、米韓の情報機関が北朝鮮の最高首脳部を狙った生物・化学テロを企てたと主張しているが、クーデターやテロを企てるのは、米韓ではなくて中国のような気がする。

北朝鮮は、核実験後の石油補給のルートができず、脅しを行うが実行はしないし、少し待つと韓国の政権が北朝鮮シンパになり、石油や金を韓国から手にれることができる可能性も出てきた。

米国は韓国を見捨てるので、北朝鮮は核開発資金を韓国から巻き上げることができ、かつ米軍が韓国からいなくなることになる。二重の意味で、北朝鮮の生存を確かにする

要するに、日米中露などの朝鮮半島周辺諸国が、南北の朝鮮半島両政権に愛想を尽かしているのだ。米国は戦争なり、多くの米国兵士を愛想をつかした韓国を守るために失うことはしない。

北朝鮮の長距離のミサイルや核開発を止めるために、核実験場やミサイル開発のポイントを定期的に巡航ミサイルでつぶせばよいだけである。このため、巡洋艦を派遣して巡航ミサイルを打つだけである。全面戦争にする必要もなく、3隻の空母を派遣しないようだ。

中国も核開発やミサイル開発を止めるための米軍のピンポイントの空爆を容認しているようである。北朝鮮は日本海や東シナ海の米艦船に反撃できないし、韓国に親朝政権ができたら、ソウル攻撃もできない。

北朝鮮ができることは、日本の米軍基地にノドンなどのミサイルを打つことしかない。北朝鮮政府高官が「朝鮮半島で戦争が起きれば、最も大きな被害を受けるのは、まさしく日本だ」と威嚇したが、日本しかターゲットがなくなってしまうことになるからである。

米国と日本は、すでに邦人退避と米軍退避などの準備ができている。韓国の民間空港が閉鎖された場合、在韓米軍が南部まで日米の民間人を陸路で輸送し、海上自衛隊の輸送艦などで釜山プサンから福岡などの西日本まで運ぶことのようである。

というように、韓国の大統領に文候補が勝つと、日米韓朝の関係に大変化が起きて、全面戦争ではなく、米軍のピンポイント攻撃などになり、戦争の規模が小さくなることになる。

というより、北朝鮮の脅威である米軍が朝鮮半島にいなくなり、韓国は、北朝鮮へ貢物を差し出す属国になるので、北朝鮮は米国を攻撃する必要もないし、核開発を真剣にする必要もない。米国も韓国を守る責任がなく、朝鮮半島に介入する必要もなくなる

というように、戦争を構成する大きな条件がなくなることになる。

print
いま読まれてます

  • 韓国大統領選の結果が鍵。日本にとって最悪のシナリオとは?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け