造船事業に関して言えば、今や豪華客船マーケットの7割以上を持つ Carnival Corporation がとても強気な立場でオーダーを出してくるため(私自身、Carnival Corporation とのビジネスに直接関わったことがあるので、その厳しさは十分に承知しています)、製造コストのオーバーランが起きた上に、それを三菱重工側が被らなければいけない契約を結ばされ、結果として、2500億円規模の特別損失を計上することになったそうです。
半世紀ぶりに国産旅客機と期待された MRJ も、(私の知り合いのボーイングの技術者の予想通り)FAA (連邦航空局)からの認証がなかなか受けられず、三菱重工にとって、大きな財政負担となっています。
ちなみに、その技術者によると、「FAA から認証を受けた経験のない、三菱重工が認証を受けるには、ボーイングで認証を担当したチームをごっそりと引き抜くようなことをしなければ絶対に無理」とのことです。
image by: Wikimedia Commons(Rs1421)
ページ: 1 2