テレ朝『羽鳥慎一モーニングショー』がやらかす、露骨な「印象操作」

 

ちなみに世論調査で納得していない、という答えがあったとしても、それは日常に忙しい庶民の情報不足と、丁寧な説明を放棄しているマスコミのコラボです。庶民はマスコミほどヒマではありません、とは言い過ぎでしょうが、庶民が日常を支えてくれているから、マスコミはマスコミの仕事が出来る、ということをマスコミは忘れ庶民の勉強不足と嘆きます。

いずれも過ぎれば嘘になりますし、許されない状況もあり、その程度こそを問うべきが、白か黒かの二抗対立善悪二元論的な幼稚な発想で、迷子になっているのが、野党どもと安倍政権に批判的なマスコミです。

国会審議における「印象操作」は許容範囲と考えます。とりわけテレビ中継のある委員会などは、政治屋にとっての「晴れ舞台」で、与党ないし野党にダメージを与えるパフォーマンスは票に直結するという現実もあれば、世論喚起という大義名分もあります。

首相の印象操作にしても、国民の不信を拭い、安心感を与えるためには必要でしょう。

2017年6月5日の衆院決算行政監視委員会で、安倍首相が「印象操作」を繰り返したと、左派系のマスコミから、パヨクなネット媒体に有識者までが総力を結集して叩いていました。

そう言わしめたのは民進党・宮崎岳志議員の質問。

安倍昭恵首相夫人のフェイスブックに「クリスマスイブ。男たちの悪巧み・・・」と題して投稿された、安倍首相とその友だちのスナップショットをわざわざフリップで掲示してから、理事長が腹心の友である加計学園との関係性を質問します。

これを首相は「印象操作」と指摘。それは事実です。

友だちだから便宜を図った。と、印象づけたいのでしょうが、

本当に悪巧みをするなら写真なんか出さない

との首相答弁に、多くの国民は頷くことでしょう。

印象操作とは諸刃の剣です。似合わない金髪と、加齢と不摂生により肥大化し続ける中年男性が「金髪ブタ野郎」と呼ばれるのは、典型的な印象操作の失敗です。

仮に「金髪ブタ野郎」と嘲笑され、蔑まされることが目的ならば成功例ではありますが、必ずしも狙い通りになるわけでないのも印象操作です。

さきほどの首相の答弁に、質問席にいた宮崎氏は「昭恵夫人ならわからん」と、人格攻撃の野次を飛ばしていました。

なにかと物議を醸す野次ながら、一向にやめる気配のない永田町であり、「批判」の一部と容認するにしても、あまりにもそのレベルが低ければ正反対の印象操作になるのは自明です。

国会中継をちゃんと見ていればわかることですが、野党の野次は学級崩壊レベルの幼稚さで、もちろん首相のそれも褒められたモノではありませんが、どちらも野次を飛ばすなら「どっちもどっち」と思うのが日本人的公平さで、互いのマイナスを相殺した結果質問と答弁の中身に目が行くことになり、首相夫人が余暇を楽しむクリスマスのフェイスブックに投稿した「悪巧み」の字面を追っての「逆忖度」であり、それを問いただした宮崎岳志議員の姿に呆れることでしょう。金髪同様の印象操作の失敗例です。

ましていまや多くの「ネット民」が、国会中継をライブで視聴しツッコミをいれる時代。左派系マスコミによる「切り取り(編集、あるいは報道しない自由の行使)」だけでは「印象操作」ができる時代ではないことに、野党の皆さんにはいち早く気がついて欲しいものですが、失敗から学ぶ学習機能の欠損は、この数年の野党の凋落が証明しています。

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