マスコミも同じくです。民進党の瓦解と轍を共にしています。なぜなら日々、励む印象操作の失敗に気づいていないからです。
2017年6月6日のテレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』を例にとります。
先の宮崎岳志議員の質問には、安倍首相のミャンマー外遊に加計学園が同行し、政府専用機に同乗したことを追及します。
文科省OBで「Mr.ゆとり」こと、ゆとり教育の推進役だった寺脇研氏が呆れます。
「よくあることで、国会で質問するようなことではない。ガッカリした(要旨、以下同)」
一連の発言から安倍政権に批判的と思われる寺脇氏でも、フォローしきれないくだらない質問だということで、民進党は自らマイナスイメージをつけるための印象操作に余念がありません。
しかし、プロの印象操作屋はへこたれません。
MCの羽鳥慎一は「お友達を政府専用機に乗せているんですか?」とからかえば、玉川徹テレビ朝日社員は「仲が悪い人は連れて行かない」と腐し、以下の会話がはじまります。
羽鳥「日本の全企業を連れて行けるわけじゃないですから」
玉川「お友達を連れて行く」
羽鳥「そう、(同行できたのが)40社だけですから、そこに加計学園があれば・・・ねえ」
玉川「お友達だから」
羽鳥「じゃないのぉ? っていわれちゃうから慎重になっている」
との、床屋政談や井戸端会議レベルの「想像」だけで、加計学園が選ばれたとは印象操作でなければ、「嘘」の拡散です。
さすがの寺脇研氏も呆れて
「多くの企業を連れて行くようになったのは、今の政権だが、外国との関係から決して悪いことではない」
と口を挟むもスルーし、青木理氏は、
「ミャンマーとの関係なら他にも学校があり、そこの方が受入数が多い」
と合いの手を入れます。
国会の答弁で、首相は他の学校も声を上げていたが「日程」の都合で加計学園になったとし、さらに加計学園校内の弁論大会で、ミャンマーからの留学生が大賞をとったことなどを紹介していますが、こうした事実には一切触れない、つまりは「報道しない自由」を最大限行使することにより印象操作を目論みます。
羽鳥の「政府専用機に乗せているんですか?」も同じ。確かに乗ってはいますが、応分の費用は支払ってのこと。「乗せている」との表現では、まるでタダで乗せているかのようです。
権力者をからかうことを「批判」と強弁することも可能ではあります。炎上した茂木健一郎氏のような見解もあることでしょう。
トランプやバノンは無茶苦茶だが、SNLを始めとするレイトショーでコメディアンたちが徹底抗戦し、視聴者数もうなぎのぼりの様子に胸が熱くなる。一方、日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2017年2月25日
ただし、これも印象操作。米国のエンタメ業界は左巻がデフォルトだし、エゲツないこき下ろし方を喜ぶ文化風土があって成立することで、なにより「田中角栄のもの真似」は一世を風靡したお笑いネタで、茂木健一郎氏の年令なら知っているはず。
また、氏がテレビメディアを遊泳したころでも、その娘「田中真紀子」や「小泉純一郎」の、嘲笑気味のもの真似が繰り返されていました。
脳科学はともかく、一般常識をベースにして考えれば、いまのご時世、政権批判はお笑いのトレンドではないというだけのことです。









