森友の件は、財務省に都合の悪い情報が多く出ており、周辺情報を総合した結論は、財務省の「省益」を守るためとみるべき案件で、天下りに手を染めていた前川喜平氏の正義感とするなら、こちらもまた「省益」を軸にした正義感で、どちらも同じ穴のムジナ。しかし、正反対の評価を下すダブルスタンダード。
印象操作をするときは、一歩引いた冷静さが必要であるのは、青木理氏のように政権批判に前のめりになることで、話しの辻褄が合わなくなるところにあります。
彼らよりはフェアながらも、やはり「印象操作」に手を染めているのが寺脇研氏。元文科省としてこう述べます。
「医者とか獣医師っていうのは需要で制限を掛けている。文学部と法学部は需要と関係なく作っている。そのことを問題にするならともかく、医者も自由競争にして潰れるとこがドンドンあってもいい、いい加減な診療をする人がでてきてもいいのかどうかってことがある。獣医の場合でも質を保っていく、あるいは競争から除外してきちんとやって貰おうというならわからんでもないけど、それは重大な決断ですよね」
きっちり議論をしましょうということで、論理的なようですが、医者を自由競争にすると潰れるところが「ドンドン」と出てきて、「いい加減な診療」をする人が出てくる。
さすが「ゆとり派」です。自由競争を悪と設定しているのでしょう。アダム・スミスを持ち出すまでもなく、市場原理は競争力のない企業を排除し、医者でも同じこと。
過度な競争による弊害もありますが、直結すべきことではないながらも「印象操作」ですから仕方がありません。そして一般社会において印象操作が問題視されないのは、辻褄が合う程度、つまり自制的に行われるからです。
つまり、常識の枠内にあるかぎり、印象操作も忖度も問題がないことを、問題であると騒いでいるのが国会であり左派マスコミです。
image by: テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」公式ツイッター