「悩みは未来と過去にしかない」と気付いたら楽になったという話

 

人間が思い悩む原因は過去や未来にあることがほとんどである。例えば自分の今思いつく不安や悩みを考えてみてほしい。それは全て過去や未来の内容であるはずだ。つまり、それらの悩みから解放されるために「今ここに焦点を合わせることで気持ちが解放される

もちろん悩みの根本が解決されるわけではない。過去の失敗はこれから取り返さなければならないし、未来の不安はこれから準備することによって減らしていくしかない。ただ、そういった悩みによって心に負荷がかかり続けているので、それから一時的にでも解消させる必要はあるように思う。

歩いていて信号にひっかかった時はチャンスだと思って空を見上げてみれば良いということがその本に書かれてあった。たしかに空をゆっくりと見上げることはほとんどなくなったように思う。 

筋力トレーニングと同じでこういった行動はすぐに効果があらわれないかもしれない。ただ、薬物療法や心理療法を積極的に行うよりも簡単で心理的な負担も少ないだろう。もし私と同じように疲れている方がいれば、一緒に空を見上げて過去や未来から解放される時間ができれば良いと思う。

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小原一将この著者の記事一覧

■医師を目指して二浪したが実力不足のために薬学部へ。しかし、薬学には全く魅力を感じられなかった。哲学や心理学などの本を読み漁り、サークル活動やフリーペーパー作成など大学生活を薬学以外に費やした。 ■薬剤師資格を持たないまま卒業し、臨床心理士を養成する大学院へ進学。しかし、臨床心理学の現状に落胆。 ■薬学の勉強をし直して薬剤師資格を取得。薬局に勤務し今に至る。 人間とは何を考え、どのように行動するべきなのかを大学生活の4年間で考え抜いた。友情や恋愛、道徳や倫理などジャンルにとらわれないものを提供する。

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【著者】 小原一将 【発行周期】 毎月1,11,21,日

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