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家電のプロが「自動製氷機なし」の冷蔵庫をススメる納得の理由

一人暮らしの家に置く冷蔵庫って、どんな大きさで最低限どの機能が付いているものを選べば良いか、とても悩みますよね。自炊して作り置きしようと思っても小さい冷蔵庫じゃ容量不足…かといってファミリータイプでは大き過ぎます。そんな悩めるあなたに、自動製氷機能なしの冷蔵庫はいかがでしょうか? メルマガ『旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】』の著者で、家電コンシェルジュの神原サリーさんによると、自動製氷機なしの冷蔵庫はメリットがいっぱいだとか。その納得の理由とは何なのでしょうか?

自動製氷機能のない冷蔵庫の幸せ

あなたの家の冷蔵庫に自動製氷機能はついていますか? その氷、毎日使っていますか? 製氷機のお手入れ、こまめにしていますか?

一般社団法人家庭電気文化会の資料によると、日本で初めて自動製氷機能がついた5ドア冷蔵庫が発売されたのは、1988年(昭和63年)のこと。その後、フレンチドアが登場して、6ドア冷蔵庫という日本独特の形の冷蔵庫が主流になっています。

100~200Lタイプの小型冷蔵庫は別として、もはや自動製氷機能がついていない冷蔵庫を探すほうが難しいのが日本の家電市場です。

でもね、私のアトリエに置いてある冷蔵庫には自動製氷機能がないし、岡山に住む義母に3年ほど前に送ったものにも自動製氷機能がついていないタイプです。そして、昨日たまたま友人と冷蔵庫の話になった際に出たのも、「冷蔵庫を買ったのだけれど、氷が出来る機能がついていないのを見つけられてよかった!」という話だったのですね。

アトリエ、義母の家、友人宅に共通しているのは、簡単にいえば「氷を作れなくていい」「必要な時にはコンビニでロックアイスを買ってくるそのほうがおいしいし見栄えもいい)」というのが自動製氷機能がいらない理由です。その結果、どんな利点が生まれるかというと、レイアウトがすっきりするため(5ドア、6ドアにする必要がないから)、冷凍室がたっぷり取れるのです。

アトリエの冷蔵庫はアクア(ハイアールグループで旧三洋電機のDNAを受け継いでいます)のもので、ホワイトのモデルをブルーにカラーリングしていますが、真ん中の2段が冷凍室になっている4ドアの珍しいレイアウト。とても整理しやすいのです。後継機種として、ステンレスタイプのものが先日発売されています。

 AQUA「AQR-S36F」

義母の家に送ったものは、2ドアで下のドアを開けると3段の引き出し式の冷凍室になっていて、何でも冷凍したい母にはぴったりのもの。特に引き出し式というのが、整理しやすさのポイントでした。ハイアールのヨーロッパタイプのデザインでしたが、今では同じものはなくなってしまっている様子。

ただ、幅をスリムにして洗練されたデザインにし、冷蔵室にワインラックまで備えたタイプが新しくラインアップに加わっています。300Lクラスなのに冷凍室が119Lなのですから、まとめ買い派やホームフリージング派にも本当に便利。

しかも冷蔵庫の幅が595mmなんですから。ちなみに日本の大手メーカーのはば685mmの500Lタイプでも冷凍室の大きさは94Lだったりしますから、冷蔵庫の容量が大きいからといって、決して冷凍室がたっぷりというわけではないんですね。

 Haier「JR-XP1F34A」

友人が購入したのはシャープの271Lタイプのもののようですが、こちらも545mmとかなりスリムだし、容量自体は300Lを切るのに、冷凍室は102Lもあってやはり3段引出式(2ドアタイプ)なんですね。冷凍室が大きいものを買うには、大容量の大きな冷蔵庫にしないといけないと思っていたのに、いいのが見つかって本当によかったと言っていました(ちなみに彼女は料理好きの1人暮らしです)。

 SHARP「SJ-PD27B」

子どもさんがいて、何でも氷を入れたがるなど、暮らしによっては常に氷がたくさん必要だというご家庭もあるかもしれませんが、あまり使っていないのにあるのが当たり前だと思っている自動製氷機能を見直す時期がきたのではないかと思います。昔は憧れだったかもしれませんが、その当時は数がすくなかったかもしれないコンビニがこんなに増えてきて、ロックアイスをすぐに買える時代になったのですものね。(神原 サリー)

image by: ハイアール公式HP「JR-XP1F34A」

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