依存や刺激、罪悪感に麻痺、そこに共通するのは、『認知的不協和』です。この2人は対立しながら依存しあい、切磋琢磨する良い関係でありながらも、相手を出し抜こうという対抗心もあって、劣等感抱いたり見下したり忙しい。
それでも上手くやってこれたのは、「お互いに成功してないから」であって、ある日訪れた変化に、デザイアには『自分だけが夢を追い続ける不安感』が、リタには『自分だけが戦線離脱する喪失感』が、それぞれ押し寄せています。またお互いに酸っぱいブドウの論理・甘いレモンの論理が働いてますね。
酸っぱいブドウの論理=手に入らない物は良くない物だ→手に入らないブドウは酸っぱいに違いない
ex.)ダイエットできない = 食べたい物をガマンする方が体に悪い
ex.)結婚できない = そもそもメリットが無いから結婚したくない
ex.)就職できない = 自分に合った仕事じゃない、働いたら負けだ
甘いレモンの論理=これしか手に入らないなら最高の物だ→手に入れたレモンは甘いに違いない
ex.)彼女がブサイク = 美人は3日で飽きる、ブスは3日で慣れる
ex.)買った掃除機の性能が悪い = 安かったからコスパは悪くない
ex.)息子が非行に走った = 息子じゃなく付き合ってる友達が悪い
費やした時間やエネルギーが大きすぎる程に、認知的不協和が起こりやすいのですね。
サンクコストはコストが大きくなる程に引き返せなくなる確率が上がるので、「引き返した方が良いんじゃね?」と疑った瞬間が常に最適タイミングです。でも判断が遅れると、最初に気付いた時に比べてコスト量が大きくなるので、ズルズルと決断が遅くなって、やがてそれを肯定する心理が働くんです。
若い頃モテモテだった女性が、結婚できないまま売れ残るのはこのパターン。今の彼氏と妥協するくらいなら、昔もっと良い元彼がワンサカいたじゃんと。そこで結婚しなかったんだから、今さら妥協するなんて考えられない!と(笑)。でも当時よりも自分は歳食って劣化しているって事実を受け入れられてない。そして益々歳を取り、やがて妥協も先延ばしも地獄って状況に陥ります。
認知的不協和は生活のあらゆる場面で作用し、非合理的な判断をするもんで。その多くは無意識に不利益を被ってしまう可能性が高いので注意が必要です。食べ放題の店で美味しくないと感じたのに、食べ過ぎて苦しいとか愚の骨頂♪









