社員を評価する
社員が認めてほしいのは、自分の「働き」なのです。それならば、しっかりとした「働き評価法」があればどうでしょう。この評価の仕方を、経営コンサルタントの白潟敏朗氏が『上司のすごいしかけ』(中経出版)で詳しく紹介しています。それは、「ナンバーワン社員評価シート」を使って社員全員でお互いの評価をするというものです。
評価項目は、売上とか客数とか、目に見えるものではありません。「目に見えない仕事」で、会社が大事にしていることを実行している社員を評価しようということです。社員全員で「目に見えない大切な仕事」にはどんなことがあるか考え、書きだしていきます。例えば
- いつも明るく元気にあいさつをする
- 掃除がていねいでうまい
- イベントの企画や手配が的確である
- 皆がいやがる雑用を引き受けてくれる
- 人の話を聞くのがうまい
といったことです。出てきた内容を、全員で5~10個に絞ります。それを各自用意した評価シートに評価項目を並べその横に「ナンバーワン社員と思う人」を書いて全員が投票するのです。
シートを集計すれば、項目ごとのナンバーワン社員が決まります。決まれば、その社員を皆の前で表彰してあげるだけです。これで、社員は自分の働きを認められたことになります。しかも、「目に見えない大切な仕事」にはどんなものがあるかも皆さんで共有されるのです。
いかがですか。この方法は、素晴らしいとは思いませんか。まだ他にも社員を認めて育てる方法はありますが一度「ナンバーワン社員評価シート」を試されてはいかがでしょう。
■今日のツボ■
- 人は誰も、周囲から認められたいという欲求がある。
- 社員を認めることでやる気が出て、良い社員に育っていく。
- その方法の一つに「ナンバーワン社員評価シート」がある。
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