日本はどうか。日本のメディアはこぞって米朝開戦間近かと危機感を煽った報道をしている。日本と韓国の温度差は顕著だ。日本が戦争を煽る理由は、たぶん戦争をしたくてたまらない人がいるからであろう。
その点、韓国は戦争になったらソウルをはじめ韓国全土が火の海になることは間違いないので戦争だけは避けたいと思っている。最後まで「対話」路線を持続させている一番の理由がこれだ。
ただ、北朝鮮のミサイルは全部ソウルを向いていると言われている。日本ではなくソウルだ。北のミサイルが日本に飛んでいく可能性はゼロだ。グアムに向けて発射したのに「ミス」で日本に降ってくることはあるかもしれないが。意図して日本にミサイルが打ち込まれることはない。北が日本を攻撃する理由がないからだ。日本のマスコミはおもしろがってミサイルが日本に飛んでくるようなことを言っているが、まったく寝言にすぎない。
グアムに向けてのミサイル発射があるかどうか。筆者は「ない」と思っているが、もしあればトランプが即、北朝鮮攻撃へゴーサインを出すだろう。
もしそうなったら朝鮮半島は火の海になる。そうならないことを祈っているけれど。8月の末ごろまでには状況がはっきりしてくるだろうと思われる。二人のことば遊びからチキンゲームにならないことを切に願っている。
問題は、今回の舌戦が平和裡に解決したとしてもずっともやもやとくすぶったまま、来年になり、副島隆彦の予言の通り、4月には北からのミサイルが南に飛んでこないとも限らない点だ。宇宙の力を借りてでも、それだけは阻止したい。