【書評】遠藤周作も開高健も来た。どうも死後の世界はあるらしい

 

死んだらすべて無になる、何もかも終わる、と誰もが思っている。愛子さんは死後の世界があると断言する。

学んだ先達のどの人からも、私は四次元には暗黒界(地獄)があると教えられている。幽界、霊界にも階層があるように、暗黒界にも階層がある。

そのシステムも解説されており、信じても信じなくてもかまわないが、「自殺者は間違いなく地獄に行く」という一言は重大だ。

霊能者の江原啓之と電話で話していたら、彼が急に「遠藤周作先生が今、佐藤さんの部屋に来ておられます」と告げ、その様子を詳細にレポートし始めた。彼は遠藤の発言を伝える。リアル遠藤をまったく知らぬ江原の描写する霊の遠藤は、まさしく愛子さんの知る遠藤周作であった。また、芝木好子有吉佐和子開高健も一緒に、楽しそうにしている様子も実況放送されて興味深かった。

彼らがいる階層は幽界の最上位で「天国」といわれているところで、その上に霊界がある、らしい。愛子さんはこう理解した。死後の世界は確かにある。死んでもなお、魂がしなければならぬ使命がある。向こうからはこちらのことがすべて見えているらしい。愛子さんは死を怖れ悲しむ気持ちがなくなったという。

生きている間に卑しい情念や欲望を克服し、何も思い遺すことがないように十分に生き抜くことだ。それは過去30年間の心霊体験の結果、私が得た最も大切なことである。

と愛子さん。人生は修行である。それが死後の安楽につながる。信じようと信じまいと。わたしはまだ生臭い。修行が足らない。

編集長 柴田忠男

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