桃を食べたら喉がカユい。果物アレルギーと花粉症の意外な関係

 

しんコロさんの回答

フルーツを食べると口や喉が痒くなるのを、口腔アレルギー症候群といいます。花粉症を持っている人に特に起きやすく、フルーツ以外にも野菜やナッツでも同様の症状が出ることがあります。食べてからおよそ10~15分で唇や口の中にしびれや痒みを感じ、喉にも及ぶことがあります。ひどい場合には顔がむくんだり喘息発作やアナフィラキシーショックを引き起こすケースもあります。ちなみに、天然ゴムであるラテックスにアレルギーがある人も口腔アレルギー症候群になることが多いので、別名ラテックスフルーツ症候群として呼ばれることもあります。

なぜこんな症状が起きるのかというと、特定のフルーツ(もも、メロン、りんご、キウイ、マンゴー、グレープフルーツなど)に花粉に存在するアレルゲンと似た構造をしているタンパク質が存在しているからです。

アレルギーは一度感作してしまうと、身体が敏感に反応してしまってなかなか治らないことが多いのですが、絶対に治らないというわけでもありません。西洋医学的なアプローチでは、まずは強いアレルギー反応を起こす果物はしばらく避け、アレルギーを抑える抗アレルギー薬を定期的に服用して体質を変えていくことをします。そして、食べる時は少量からはじめ、少しでも口の中がピリピリと違和感を感じたら吐き出し、症状が悪化したら抗ヒスタミン薬などを服用して症状が悪化するのを防ぎます。

口腔アレルギー症候群もIgE抗体が関与しているので、レンコンサプリも試してみる価値があるかもしれません。また、体調がすぐれない時、ストレスが多い時、生理前後で体調が万全ではない時などはアレルギー反応を引き起こしそうな果物は避けた方が良いでしょう。

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ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。

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