回りと周り
「建物のまわりをまわる」という一文。「まわりをまわる」を漢字で書くとどうなるでしょうか。
「まわり」には「回り」と「周り」の2つの漢字があります。
「回り」は、巡回や回転、ものの働き具合を指します。
例)近所をひと回りする。
首回りのサイズ、身の回りの世話、水回り
「周り」は、周辺、とりまいていることを指します。
例)池の周り、周りの住人
周りを気にする。
したがって「建物のまわりをまわる」は「建物の周りを回る」と書きます。
「回り」は名詞として使うほかに「回る」という動詞もありますが、「周り」は名詞としてしか用いないという違いがあります。
「グラウンドをひと回りする」と「グラウンドを1周する」は同じ意味ですが、「ひとまわり」は「回り」と書きます。