米国育ちで元ANA国際線CA、さらに元ニュースステーションお天気キャスターからの東大大学院進学と、異例のキャリアを持つ健康社会学者の河合薫さんのメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』。今回は、河合さんが思わずチューしたくなる相手として、ゆで卵好きを貫き通すタレントの板東英二さんの知らざれる魅力について語っています。すみません坂東さん、チューしてもいいですか?
やっぱりゆで卵が好き
ちょっとした一言、たわいもない仕草、ドンと刺さる表情などが垣間見えると「チュー」したくなります。このコーナーでは、そのほんの一瞬を毎週、レポートします。
生放送のテレビやラジオ。失敗は許されない本番の時間の中で、唯一ホッとできるのがCM中です。実はその2分間こそが、出演者たちの“素”が垣間見える特別な時間なのです。
そこで今回は、CM中に“キュン”ときた瞬間を、コッソリお話しします。
板東英二さんといえば一時は独特の語り口で一世を風靡。所得隠しが発覚してからはお茶の間から消えてしましましたが、“事件”が発覚する前に、ご一緒させていただいたことがありました。
ウワサどおりと~てもいい人。緊張気味だった私をリラックスさせるべく、本番中もやさしくしてくださいました。
坂東さんといえば「ゆで卵」。一日に10個以上食べるとか。ウソのようなホントの話で、番組でも卵話で盛り上がりました。
で、CMに入ると、坂東さんがこう私に聞いてきた。
「アナタは卵好き?」と。(以下敬称略)
坂東「卵は好き?」
河合「私……嫌いです」
坂東「なんで??? あんな美味しいモノはないよ」
河合「あの黄色い部分がヒヨコになると思うと、どうしても食べられなくて」
坂東「ああ、祭りで売ってる黄色いヒヨコ? あれはカラースプレーで色つけてるやろ?」
河合「で、でも、やっぱりあのイメージが……」
坂東「満州から引き上げてくる時にね、食べ物がなくて。鶏の卵盗んで、すすって腹みたしたのよ。それでね…………」
坂東さんはその後、引き上げる時の空腹をいかに卵が満たしてくれたか、最愛の母親がいかに自分を犠牲にして子供の腹を満たすのに努力したか、ゆで卵をたべると「今」の幸せを噛み締めることができるかを話し続けました。
時折、興奮気味に唾を飛ばしながら、時折、遠い日を懐かしむように遠くをみながら……。
そして、フロワーのディレクターさんが「VTR から入ります~」と、CMあけのカウントダウンを手で出し始めると……。
坂東「あなたも卵好きでしょ?」
と満面の笑みでおっしゃいました……。
河合「……い、は、は…い……。(坂東さん、チューしてもいいですか?)」
解説
好きなモノは好きと貫き通し、それは絶対だ!と信じる芯の強さ! 女はたま~に、こういう男にフラリときます!(笑)
マジか? ええ、たま~に。といっても“いい人”というのが条件ですが……
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