お月さまが「ウサギの餅つき」の裏面を見せない理由

 

お月さまが裏面を見せない理由

地球の衛星である月は、地球の誕生に大きく関わっているといわれています。

地球の誕生は46億年前ですが、ちょうどその頃に火星ぐらいの大きさの天体が地球に衝突して、その衝撃で地球の破片が飛び散りました。

その破片が地球の重力に影響されて周回している間に、合体して月が形成されたということです。これが「ジャイアント・インパクト説」という仮説です。

月の誕生由来の説としては現在、最も有力とされています。

 

ところで、地球に対して、お月さまはいつも同じ面を向けているの知ってましたか?

満月のとき、兎が餅つきをしている模様しか見たことないですよね。月は地球の周りを公転しているわけで、普通に考えれば、横面や裏面を地球に見せることがあってもいいと思いませんか?

月は地球を一回公転する間に、ちょうど一回自転しているのです。おおー、公転と自転がぴったしシンクロナイズしているのか~! 模型で説明するとわかりやすいのですが…。

なぜ、お月さまは裏面を見せないのでしょうか? 恥ずかしいからかな(笑)

月は球体ですが重心位置は中心ではなく地球寄りにずれているのです。月よりも質量の大きい地球の引力によって徐々に重心が偏ってしまい、結果として、常に同じ面しか地球に見せなくなってしまったのです。

地球と月は親子のような間柄ですね。海の満ち引きは月の引力に大きく関係していますし、月齢を暦として利用することもあるわけですし。

 

「宇宙特集」第1回は、われら地球にとって最も身近なお月さまのお話や宇宙ステーション、人工衛星のお話をしました。次回はもう少し、範囲を広げて、太陽系のお話をお送りする予定です。

ほんと宇宙は不思議ですね。そして楽しいですね~☆

image by:shutterstock

 

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