さて、ところで、「スピリチュアル・ニーズ」についていろいろ考えていたら、ふと、思い出したことがある。
ミスターチルドレンの新曲「himawari」だ。
映画「君の膵臓が食べたい」の主題歌に使われた曲で恋愛を歌った歌詞になっている。
この曲のミュージック・ビデオが9月7日に公開され、まだ1ヶ月も経っていないのに、すでに300万回以上再生された。
(ご参考)
興味深いのはそのミュージック・ビデオの冒頭のシーン。
病院らしき施設の一室、つまり、病室の一番奥の窓際にあるベッドに寝ている奥さんらしき女性のお見舞いに花束を持って男性が訪れる。
かなり芸術的に表現されたアニメーションであるため二人の年齢などはわからない。
しかし、その歌詞にある
優しさの死化粧で笑っているように見せている
とか、
想い出の角砂糖を
涙が溶かしちゃわぬように
僕の命と共に尽きるように
ちょっとずつ舐めて生きるから
などから考えると、病室のベッドで寝ている彼女には、何の病気かはわからないけれど、「死」が迫っていて、おそらくこの冒頭のシーンは、回想シーンなのだろう。
洗練されまくった歌詞の意味の深さだけでも、シビレまくりなのだけれど、そこに才能とセンスの塊って感じのミュージック・ビデオ。
とにかくすごい。
すごいところはいっぱいあるが、ミスチルらしいなと感じたのが以下の歌詞の部分
諦めること
妥協すること
誰かにあわせて生きること
考えてる風でいて
実はそんなに深く考えて
いやしないこと
思いを飲み込む美学と
自分を言いくるめて
実際は面倒臭いことから
逃げるようにして
邪(よこしま)にただ
生きている
・・・皆さんは、このミスチルの歌詞から何を感じられただろうか。