実名や顔写真をネットで公表するのは、本当に危険なのか?

 

永江さんからの回答

わたし自身は、実名公開にデメリットは感じないですね。危険度なんか変わらないのだから、この方もぜひ実名でやるべき。ぶっちゃけそれを危険と言う人は頭が古すぎると思う。危険度が変わらないと考える理由は2つあります。

ひとつは、実名/匿名に関わらずネット上で身元を隠し切ることは不可能だからです。

ネットで実名を嫌うケースは大別するとふたつですが、まずなんらかの悪意がある場合。

他人を脅迫したり、ディスったりして炎上させたい人は、名前を隠すほうが都合が良いのかもと思ってるはずですが、実際には簡単に特定できます。スマイリーキクチ事件の時に逮捕者も出てますよね。匿名だと多少特定に時間はかかりますが、実際にはほとんど特定可能です。裁判所から開示命令が出れば、いつどこで誰がアクセスしたかなんてすぐわかるし、個人も特定できるのです。スマイリーキクチ事件の時でも、結局全国に散らばった中傷犯が19人も検挙されました。

実名を出して他人の悪口言ったりするのは、炎上芸で食べていこうとする上西小百合議員が代表ですが。好感度が低いから難しいと思いますけどね。

ふたつめは、「実名は危険」と思ってる場合。しかしこれは確率計算で考えると相当的外れです。

例えば子どもの写真をSNSに上げるとさらわれるかもしれないから危険だと言う人がいますよね。本当にそうでしょうか?誘拐犯からすれば、ネットで見かけた、どこに住んでいるかもわからない子をさらいに行くより、道で見かけた子を連れ去るほうが手っ取り早い。実際に誘拐ってそういうケースが大半です。

SNSに写真がアップされるより、その辺を歩いているほうがさらわれる確率が高い。だったら子供を外を歩かせるなって話になるでしょう。その論理でいけばテレビの街頭インタビューのほうが、ネットと比べものにならないくらい個人情報を垂れ流して、世の中の人を危険に晒していますよね。ダーツの旅なんて実名も住んでる家も出ます。でもそれで誘拐された話なんか聞いたことがない。ネットで実名が危険なら、テレビなんて絶対に出るべきじゃありませんよね。雑誌の読者モデルなんてもってのほかです。

可能性がゼロでないから危険と思うならば、水道水だって飲めないし、何も食べられないし、排気ガスのある外も歩けなくなる。ネットでの実名公開を危惧するのは、これら全部を恐れる放射脳と同じだと思います。確率計算がわかっていない

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