血の繋がりが目を曇らせる。「親子」という重い鎖に縛られた人々

 

このように書くと、これは成長というより変化なのだろう。人間が最も恐怖するのは変化であると書いていた本もあったが、親も子も変化する。それは良くも悪くも。

子は親の変化を理解し親は子の変化を理解する。それが親子の関係を良好に保つために重要であると考えている。

親は親の人生があり、子は子の人生がある。血の繋がりや変化することへの恐怖、そして共有した時間がこの理解を難しくさせることがある。

血が繋がっていなくても、育った国が違っても、人ではなく動物でも理解し合えると思えることが何度もある。それなのに、遺伝的に最も近い親と子の関係性は意外と難しいという事実がとても興味深いと思うのだがどうだろうか。

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■医師を目指して二浪したが実力不足のために薬学部へ。しかし、薬学には全く魅力を感じられなかった。哲学や心理学などの本を読み漁り、サークル活動やフリーペーパー作成など大学生活を薬学以外に費やした。 ■薬剤師資格を持たないまま卒業し、臨床心理士を養成する大学院へ進学。しかし、臨床心理学の現状に落胆。 ■薬学の勉強をし直して薬剤師資格を取得。薬局に勤務し今に至る。 人間とは何を考え、どのように行動するべきなのかを大学生活の4年間で考え抜いた。友情や恋愛、道徳や倫理などジャンルにとらわれないものを提供する。

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【著者】 小原一将 【発行周期】 毎月1,11,21,日

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