さて、本連載もひとまず中締めです。
オーラスに自分がライブドアの社員になった時ことのことを書かせてください。
これまで読んで戴いている方は、アリックスから派遣されてライブドアに転籍したんだろ?と思われるかと。
それはそうなのですが、実は僕は1度転籍を断っています。
1度目は、息抜きがてらゴルフに行く最中、出澤さんが運転する車の中で。
直接誘ってもらった時、めちゃくちゃ嬉しかったのをよく覚えています。
でも断った。なぜか?
当時のライブドアの経営陣はCEOの出澤さんを筆頭に、CTOの池邉さん(既出)、メディア事業部長の田端信太郎さん(現LINE 上級執行役員、そしてこの3月からはあの企業!)、ネットサービス事業部長の小久保知洋さん(現Diverse 執行役員)、ネットワーク事業部長の嶋田健作さん(現オルトプラス CTO)、そしてCMOに私という布陣でした。
ちなみにこのチームは、みな必要以上に個性派で楽しい面々でした。
お互いをリスペクトし、会社の環境が熾烈を極める中でもむしろ仕事を堪能していました。
10年の時を経た今でも変わらぬ仲であり、会えば相変わらず呑んだくれます。
一つ、僕だけが他のメンツと違ったこと。
それは僕だけが、事件以降に入って来たことでした。
別に外様意識があったから断ったとかではありません。
ただ、なんというか、俺なんかがライブドアの社員になっていいのかな、って。
この素晴らしい仲間に途中から入れてくっれって、なんか図々しくないか、って。
本当にそう思って、躊躇してしまったのです。
そして1度目は流れます。
2度目は。
確か、自分から。
自分から、出澤さんに「まだ社員にしてもらえますか?」ってお願いしたと記憶しています。
多分、もう我慢できなくなっていて(笑)
出澤さんから快諾をもらったあと、その足で当時LDHの役員をしていた落合さん(既出)の元へ。
事件前のライブドアの取締役でもあり、ある意味、事件前後のライブドアを最もよく知っている落合さんから”許可”をもらいたかったのです。
「なんでそんなことを今さら聞くんですか?本気で怒りますよ!」
落合さんが僕にあんなに険しい表情を見せたのは後にも先にもこの時だけです。
嬉しかった。
こうして僕は正真正銘、ライブドアの一員になりました。
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