お父さんの「父」は「尊し」の「とお」。こんなに素敵な大和言葉

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ここ数年、注目を集めている「大和言葉」。「お父さん」「お母さん」という言葉も、実は大和言葉から来ていると言います。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、古事記を学ぶ「華都子塾」を主催されている今野華都子さんが、このふたつの言葉の成り立ちについて解説しています。

「おとうさん」ってどういう意味ですか

普段何気なく使っている言葉の多くが、実は大和言葉に由来していることをご存じでしょうか? 現在、全国に30か所を拠点に古事記塾を通じて、日本人のルーツを紐解かれている今野華都子さんに、その気づきの一端をお話しいただきました。

利他に生きる 今野華都子(アイテラス社長)

例えば、「おとうさん」「おかあさん」という言葉が、大和言葉からきていることはご存じでしょうか。

そもそも「おとうさん」とは、そのうちの「とう」が大和言葉の「とうととうと」という意味で、それに敬語と敬称のさん」がついて「おとうさん」となりました。

また、「とう」とは和語の数え方「ひ、ふ、み……この、とお」のうち「とお」という数字的に満ち足りている様子も表していることから、心身ともに統合された尊い人のことを「おとうさん」と呼んでいるのです。

次に「おかあさん」の「か」は、大和言葉で「)、)」という意味で、カッと熱く輝く様子を指しています。日の光はその字が示すように、力(パワー)であって、万物の命の元でもあるのです。また、「あ」は大和言葉の「」から取られたもので、愛のエネルギーで命を生み出すことを指します。

そこに「お」と「さん」がつくことで、太陽のように明るく輝く子供を産んだ女性のことを「おかあさん」と呼ぶようになったのです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

 
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