訳あり物件専門家が斬る、「かぼちゃの馬車」問題の不可解さ

 

審査基準の要素は以下の4つで、

  • 不動産担保評価(融資を受ける方の資産背景)←預貯金額を改ざんしていると言われています。預貯金等の原本確認を怠っている。
  • 属性
  • 事業計画スマートデイズ社の家賃保証というスキームをスルガ銀行は信用したのか?(個人投資家に事業性の高いシェアハウス事業に融資するのはスルガ銀行のみ)
  • ストーリーの信憑性

不可解な点は、不動産担保評価(資産背景)の確認がずさんな審査。貸金を取りっぱぐれる可能性のある融資実行は何のためだったのでしょうか?

投資家の年収1000万円というのが融資基準の一つの壁だったようですが、預貯金改ざんと同様年収も改ざんされていると言われています。審査が緩くても融資実行が優先される、経営陣の思考が反映されているのだと考えられます。

そして、ゴールドゲイン社のシェアハウスに立腹する点は、「民泊24時間管理人を常駐させること(区の行政指導)」が不可能なプランで建築請負契約を行っていること。

これらは素人が考えたって不自然な話です。それなのに、投資家たちが約1000棟もの物件を購入してしまった本当の理由は何なのでしょうか? 高齢化、終身雇用の崩壊、年金制度への不信感など、すべては未来への不安感からではないでしょうか。

メディアの発信の仕方ひとつで、事実ではあっても、真実が異なったまま物事が社会に浸透します。

冷静に判断するには情報は偏っていて、テレビが発信すると「この役人は辞任して当然」という風潮になるわけですが、個人的に「女性問題」で議員や役人が辞職に追い込まれるニュースが取り上げられるときは、裏があり仕掛けられているような気がしてなりません。

「今はその風潮にするための仕掛けがなされているのかもしれない」と、ちょっと引いた思考で物事の本質を見抜くことが大事な時です。

image by: GoogleMapストリートビュー

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【著者】 れいか(不動産会社社長) 【発行周期】 平日刊

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