セクハラ被害者にも意見が飛び交う、日本人のバカげた性差別感覚

 

繰り返しますが、何もセクハラ問題全般について意見しているのではなく、今回の「おっぱい発言」について論じているのです。

もう20年上前になりますが、私が国際線のCAをやっているときに、タイ航空に乗っていた日本人のビジネスマンが、CAさんのお尻を「ペロン」と触り海外で大問題になったことがありました。

当時、日本ではあまり大きく報じられませんでしたが、被害にあった女性(タイ人)は、何千万円もの賠償金を要求。タイでは連日、ニッポン人の下品な素行が報じられ、同じ日本人としてとても恥ずかしく思いました。

また、これは別の日本人旅行客が香港で起こした事件ですが、滞在先のホテルで、ルームサービスに来た女性従業員にお金を渡し、淫らな行為をさせようとしたこともありました。

男性は逮捕。示談が成立し数日で保釈されましたが、男性は「何が問題なのかわからないヤるためにきたんだ!」と騒いでいたとニュースで報じられていました。

あれからン十年。さすがに当時のような振る舞いをする男性は減りましたが(いなくなったと言い切れない自分が情けない)、根っこは変わっていないのではないでしょうか。

麻生大臣の「はめられた発言も、然りです。

日経のコラムには、ジェンダー・ステレオタイプという観点を軸に展開していますので、是非一度読んでいただけたらと思います。

image by: cowardlion / Shutterstock.com

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デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2018年4月25日号)より一部抜粋

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