年金は使ってしまえ。厚労省課長「回顧録」に記された驚きの真実
政治家の年金未納や不適切な記帳問題で露呈する、年金制度の「本質」
ところで、この話には重要なことが出てきます。
それは『将来みんなに支払う時に金が払えなくなったら賦課式にしてしまえばいいのだから……』というくだりです。
年金には「積立式」(年金をもらう本人が積み立てて、積み立てた人が受け取る)というのと、「賦課式」(若い人が老人の年金を負担する)という二つの方式があります。インフレがあるので、現実には「賦課式」しか成り立たないのですが、当時の国民は「若い人が払え」と言っても納得しないので、「将来、年金を受け取る人が払う」という制度にして当面をごまかし、実際には価値がなくなるので、年金制度を一度、破綻させるしかないという考えでした。
現実にもそうなって、1990年代に「社会保険庁破綻」が起こり、メディアがさんざん騒ぎ「年金機構」になって新しく発足しました。制度自体も、支給年齢が65歳になったり、介護保険を年金から天引きされたりと、無茶苦茶になったのです。
メディアでは、年金公団の放漫経営や政治家の年金未納、5000万人に及ぶ不適切な記帳などが話題になりましたが、実はそれらは「本質」を隠すための目くらましに過ぎなかったのです。(続きはご登録の上、お楽しみください)
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