金足農業で注目の「農業高校」に今なぜ女子生徒が増えているのか

 

また、農業高校も2006年度に全国に353校生徒数は約9万4,000人でしたが、少子化とともに生徒数は年々減少しています。卒業後、農業従事者となる割合も、全体の約5%程度で、とっても少ないのです。

ですから、金足農業の活躍は全国の農業従事者の大きな希望となりました。日本農業新聞では連日とりあげ、昨日の決勝戦の結果は、号外を出すほど熱狂したのです(号外はこちら)。

そんな中、あまり知られていないのが農業高校に女性が増えているというリアルです。

農業高校の総生徒数自体は、1992年度の14万2,645人から2015年度の8万3,040人と約6割に落ち込んでいるのですが、全国的に女子生徒は増加。2015年度には女子生徒が占める割合は48.8%を記録。1992年度の31.8%から17ポイントも増え、年々伸び続けています。

例えば、東京都の農業高校の都立園芸高校では、1994年度から女子生徒が男子生徒を上回るようになり、2016年度は143人のうち88人が女子生徒でした。

女子生徒が増えた背景には、学習内容に「農業」だけでなく、フラワーアレンジメントやバイオテクノロジーが加わったこと。さらにはペットに関する科目も加わったことがあるとされています。

数々のメディアが取り上げた「農業女子プロジェクト」の発足も、農業高校を選ぶ女性を後押ししているようです。

いずれにせよ、農業関係者に「光」をもたらした金足農の選手たちって、すっごいですよね。

ちなみ、鉄板焼き屋さん「大雅」のご主人によると、選手たちの好物は「豚タン」。週に一回は食べているとのこと。豚人気も今後、高まるかもしれませんね。

image by: 秋田魁新報電子版 - Home | Facebook

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※『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2018年8月22日号)より一部抜粋

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