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帰らない。フラリーマンな夫を直帰させるため家が出来ること

女性の社会進出が広がりを見せる現在ですが、まだまだ家事のほとんどを女性が行なっているのが現状。実は日本は世界一「夫が家事をしない国」として有名なのです。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、日本に存在する棲息希少種・フラリーマンの「生態」とその対処法について紹介しています。

日本棲息希少種

さて、本日は話題のあの人のお話。早速本題に行きましょう。この数字、どう思われますか。もちろん日本に関する数字です。

ちなみにコレ、OECD諸国の中で韓国とともに

を競っています(T-T)。何が最下位なのかと言えば、そう、

です。

●「日本は世界一「夫が家事をしない国」」(ニューズウィークより)

実に不名誉な記録ですね。じっっっつに不名誉です。これ以外にもいろいろなデータから、家事分担の男女差がヒドすぎると指摘されました。これが数年前のお話です。

そして、最下位に甘んじているのは、男性の

だという分析がなされ、働き方改革によって勤務時間を短くし

としたわけです。

ところが、そうはならなかった! そりゃ、ヨーロッパ並みに短くはなっていないけど、以前よりは早く帰れるようになったにも関わらず男性は真っ直ぐ帰宅せず

になってしまったからです。

NHKで特集されて有名になったこの「フラリーマン」。一応ご存じない方のために簡単に解説しておくと、

です。

ま、当然のことですが、このフラリーマンたちは

を買っています。

そりゃそーだよね。夕方はただでさえ家事のピークタイム。学齢期に達していない子供がいたりすればなおさらです。その時間帯に女性が孤軍奮闘しているのに、

て、そりゃ菩薩でもない限り、怒りますよね。

ひとりになる時間を作りたい気持ちは分かりますが、それじゃその間の子供の世話や食事の支度はどうするんでしょうか。家庭を共に運営するという自覚、そして子供の父親だという

と断罪されても仕方がないですね。

で、つくづく思うんですが、

私の周囲では比較的家事に協力的そう(見えるだけ?)な男性が多いので、フラリーマンの思考がどうもよく分からないんですよ。

もちろんその男性個人の性格や能力など個人的な事情もあるでしょう。しかし、「フラリーマン」という言葉でくくれるほど多数の男性がフラリーマンになっているのだとしたら、それは個人的な事情だけでは説明できないと思うんです。

働き方改革の失敗が示すように、家事を分担しないのは勤務時間が長すぎるからではなく、時間など物理的な問題ではなくもっと別の問題、たとえば

なんだと思うんです。それは、おそらくフラリーマンにならずにすんでいる男性がさっさ家に帰ろうと思うのか、に現れているはずです。

いろいろなアンケートを見てみると、彼らは一様に

ようです。ちなみにこのふたつに関連性があるとすぐに解るのは私だけじゃないですよね。家事をちゃんと分担するから、奥さまの機嫌もよく会話もできるし家がきれいで寛げるんですよ( ´艸`)。

うーん……とすると、フラリーマンになってしまう本当の理由は家事が分担できないほど下手だということでしょうか。家事をやるメンタルもないし、スキルもない。おそらく

家事が苦手
  ↓
やってもダメ出しされる
  ↓
家事がやりたくない
  ↓
家にいてもすることがない
  ↓
居心地が悪い
  ↓
帰りたくない…

こんなカンジなんだと思います。当たらずとも遠からずな感じしませんか。これ以外の理由たとえば「ひとりになる時間が欲しい」「仕事で疲れているなどはおそらく後付けなんじゃないでしょうか。

そうだとすると、フラリーマン解消の方法は

だということになりますよね。なんだか一周して元に戻っちゃいましたね(*_*;。

それじゃ、どうやって男性の家事力をアップするかですが、これはもう耳タコなほど言い古されてきたように、というかスキルアップには王道しかないので

しかないんですよね。

もうとにかくやるしかない。好きこそものの上手なれといいますが大人がそれほど好きでもない事柄のスキルをアップさせるにはまず量稽古ですよ。

問題なのは、一定年齢以上の男性の場合ですね。これは

です。女性に家事をやってもらう文化に浸りきって生きてきたんですから、スキルどうこうというより

んじゃないかと思います。

よほどのショックがない限りね。たとえば、海外で「えっ! 家事もやらないの!!信じられない!! 」と、白い目で見られたり、罵られたり、あきれられたりすれば、気持ちも変わるんじゃないかと思いますけど。フラリーマン、グローバルスタンダードでは生き残れない希少種。ぜひ早いとこグローバルスタンダードに脱皮してもらいたいものですね。

image by: MAHATHIR MOHD YASIN / Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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