役職者のITリテラシー
そして、たびたびこの組織の会議に出る機会があります。出席の役職者の方たちは、60代後半、70代の方が多いです。さすがに皆さん立派な経歴をお持ちで、発言をされれば、流れるように言葉が出てきます。うまいものです。
ところが、この方たちにも1つ大きな問題があります。それは、かなりの方のITリテラシーが低いということです。例えば、eメールを使えない人がいます。ですから、事務局が連絡を取るのに一苦労です。ワードやエクセルをうまく使えない方もいます。パワーポイントとなれば、なおさらです。部下に指示をしておけば、みずから手を動かす必要がなかった人たちばかりなので仕方ありません。しかし、今の時代では、それは化石のようなものです。
この団体には事務局があるとはいえ、多くの人数がいるわけではありません。こうした組織の中では、みずからメールやパソコンを使いこなす必要があるのです。それがうまくできませんから、情報が伝達できませんし、連絡もむつかしくなります。
ですから、こうしたITリテラシーの低い人たちにAIとかIoTといっても、しっかりとは理解できないのではないでしょうか。さらに言えば、全国大会だって、会議だってわざわざ遠くから集まる必要はありません。インターネットでできる時代なのですから。