これも昔から悩ましい問題で、自宅の鍵をなくす、盗まれるということは、よくあることです。その鍵が悪用されたら、オートロックの意味がない…と。かといって、何百戸もあるマンションで、誰かが鍵をなくす度に、全戸の鍵交換というわけにもいきません。
そうしたら、オートロックだから安全だと思って自宅にいるときは鍵を掛けていないのに、これじゃ、鍵を掛けなくちゃいけないじゃないか…という居住者がいて、え~自宅の鍵掛けないの~と理事もびっくりです。オートロックだって、いろいろな人が入ってくるんだから、自宅の鍵は必ず掛けてよ…ですね。
今回のできごとで、オートロック内だから…と鍵の扱いや施錠に意外に甘くなっていることがわかりました。オートロックを過信しないことはもう一度注意をした方がいいと思いました。
他のマンションでも、そっとオートロック内に入って、郵便受けの鍵がかかっていないところ、自宅を施錠していないところを物色している人がいるかもしれません。
といいつつ、高齢化が進んで、鍵をなくす、鍵を開けられないというトラブルも多くので、鍵がない、鍵が開かない心配から鍵の扱い、施錠にあまくなっている事情もあるので、管理組合としては、なかなかなやましいです。
同じ日に、家にいる認知症の高齢者の方が、なぜかチェーンを掛けてしまって、その外し方がわからなくなって、外出から戻った家族が中に入れなくて、外からチェーンを切断してようやく中に入った…という話も聞きました。そういう事情があるところでは、鍵が開かないことの方が大問題なのです。
自宅の安全は、オートロックを過信しないで、自宅の施錠で守る…という基本をもう一度確認したいと思いました。
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