部下には任せられぬ、と仕事を抱え込む経営者の店がダメな理由

 

任せられない経営者

責任感の強いスタッフのように、あれもこれもと仕事を抱え込んでしまうのです。なかなか部下には仕事が任せられません。任せるのが心配なのでしょう。

接客もします。商品整理も、商品管理も、メーカーさんとの商談も、販売データの集計も、経理事務も、イベントの企画も。あらゆる仕事を自分でやろうとするのです。

そして、いつもぼやいています。「時間が足りない」。当たり前です。

これでは、お店がおかしくなってしまいます。経営者にとって一番大事なのは経営戦略を練ることです。そして、お店の方向性を全員で共有することです。スタッフの行動が、その方向性に合っているか、いつも確認し続けなくてはいけません。

極端に言えば、それ以外の仕事はスタッフに任せてはどうでしょう

今、仕事が多くて大変だと思っている経営者は、これも先ほどのスタッフと同じく、自分がしている仕事を全部書き出してみてください。そして、経営者しかできない仕事だけをピックアップします。あとは、部下に任せられませんか。

最初はうまく行かないかもしれません。うまく行かなければ、その都度立ち止まって部下と修正を重ねるのです。そうすれば、部下も成長します。おまけに、経営者の考えも伝わりやすいのではないでしょうか。

いずれにしても、多くの仕事を部下に任せれば、本当に必要のない仕事は消えていきます。さらにいえば、部下が仕事のやり方を改善してくれるかもしれません。部下を信じるのも経営者の役目です。まずは任せる勇気を持ちましょう。

■今日のツボ■

  • 責任感の強いスタッフほど、仕事を抱え込む
  • 仕事の内容を全部書き出して、他のメンバーに振る作業をする
  • 同様に、経営者も仕事を抱え込まず、部下に任せることである

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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