読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、ご自身がブログで予言したアンチエイジングとしての筋トレ人口の増加を狙ったビジネスについて、3つのジャンルに可能性ありとアドバイスしています。
筋トレをビジネス化するならどんなジャンルがある?
Q.
先日のブログ、筋トレはブームではなく、世代は徐々に上がってアンチエイジングとなるであろうと予言する!、私も同感でジムに通っていてアンチエイジング=筋トレになるのではと思います。
Facebookに「この予言は必ず当たるのでビジネス化するなら早い者勝ちなのだ」とありましたがどんなビジネス化があるものでしょうか?私は現在サラリーマンですが、いつの日か漠然とまっとうな健康ビジネスをしたいと考えております。
永江さんからの回答
まず最初にお伝えしたいのは「いつの日かまっとうな健康ビジネスをしたい」と思うなら、1つくらい自分で具体案を考えてからご質問いただいた方が的確に回答出来るということです。Facebookにはヒントのつもりで投げたので、答えを丸々求められても浅い回答をするしかなくなります。
その前提でお答えしますと、今後筋トレと結びつけたビジネスで可能性があると思うのは大きく分けて3つで、まず1つ目が食です。例えば粉末を水に溶かさずそのまま飲めるプロテインドリンクや、高齢者向けのプロテインまんじゅうなどは需要があると思います。
特に後者は入院中のおじいちゃんがタンパク質を補うためにピッタリです。だって肉は無理でもプロテイン入りのまんじゅうなら食べられるかもしれませんよね。寝たきりになると骨が弱りガリガリになってしまうのですが、高齢者向けのプロテイン商品って全然ないんです。
わたしも父に粉末プロテインをあげたら「一杯牛乳に混ぜて飲んだらお腹が膨れてご飯が食べられない」と言っていました。でも和菓子ならいくらでも食べられるという人も多いでしょう。
次に2つ目はアパレルです。筋トレを本格的に続けていくと体が大きく出来上がってくるので、既成の洋服が入らなくなる人は多いんです。わたしも胸囲が105センチのため普通のジャケットはサイズが合わず、着られません。
筋トレ好きの普段着のトレーナー率が高いのはそのためですが、もしおしゃれなアパレルブランドが筋トレで引き締まった体に合う普段着を出したら男女ともニーズはあると思います。もともとお金がある程度自由になる人しか本格的な筋トレはしませんから。
最後が筋トレ後の体を整えるマッサージです。例えば大阪なおみさんも試合後は専属のマッサージ師がつきっきりで数時間施術を行うそうですが、同様に、よくある肩こり腰痛を和らげる目的ではなく、トレーニング後の筋肉疲労を回復させるマッサージがあれば需要はあるのではないでしょうか。
以上、3つ挙げましたが特に2つ目のアパレルは可能性があると思います。日常的に筋トレするのってある程度富裕層なので、引き締まった体型に似合うデザイン性の高いアパレルがあれば、多少高額でも興味を持つ人は必ずいると思いますよ。
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