被害者の父は、「息子が受けた苦痛・屈辱・孤立は、生徒さんたちが“いじり”と呼ぶほど軽いものではありませんでした。最も驚き、怒りを感じたのは、再調査で明らかになった教員による“いじめ”です」と話しています。関わった教師たちは、生徒たちの「あいつはいじめてもいい奴だ」という雰囲気に流され、自らもいじめに加担し、「笑い」をとろうとしていたようにも見えます。頑張っている先生たちにもいい迷惑です。頑張っている先生を応援し、ひどい教師を許さないためにも「教師への懲戒」を法律に盛り込むことを、早急に実現してほしいものです。
ただ、再調査の結果、教師によるいじめにまで言及したことは評価できると同時に、「学校側がいじめに対して積極的に関わろう」とする姿勢が出てきているとも思います。こんな悲劇を繰り返さない為にも、教師には「いじめは犯罪」という姿勢を徹底していただきたいと思います。
冒頭に述べましたように、いじめ相談が相次いでいます。その相談の中には、去年の5月からいじめられているという相談や、学校と何度も話し合っているが、一向に改善しないという相談もありますし、事務所まで訪れて相談に来られる親御さんもいらっしゃいます。学年末が迫ってきているこの時期、持ち越すことは危険です。どうぞ、お早めにご相談ください。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
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