もはや定番となった感のある糖質抜きダイエットですが、人間が活動をするうえで必要な栄養素であるはずの糖質を、本当に抜いてしまっても大丈夫なのでしょうか。外食時に主食類を残す人も少なくないなか、科学者のくられさんは、むしろ適量の炭水化物は摂取した方がいいと自身の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』で主張しています。
糖質って何?
最近、回転寿司などで、ネタだけ食べてご飯を残したり、外食産業でもパンやご飯は残す…という主食避けの「お残し」が問題になっています。この発端が、デンプン類の炭水化物は非常に多くの糖質を含んだ糖質の塊であり、それらを接種しなければカロリーは減る…という考えです。
でもそういう人ほど、主食をとらない代わりにお菓子やソフトドリンクを飲み、炭水化物ではなく、単糖類少糖類をとる…という解釈で終わっていることが多いのですが…。
これには落とし穴があり、結果的にインスリンの分泌量を増やしてしまうため、血糖値が安定せず「おなかが空きやすい体質」になっていき、ダイエットがより過酷になっていく自滅ルートです。
炭水化物は適度な量をとっておけば、それが体内で非常にゆっくり分解されて、そこから糖類がでてきてインスリン分泌をがんばらなくても血糖値が安定するという利点があります。ようするに腹持ちが良く、間食を抑える働きが強いのです。
じゃあ、その量はどのくらいがいいのか……。とりあえずご飯であれば1日に1回お茶碗1杯程度で、別に朝だろうが夜だろうがどちらでも「負担に感じない」というのが大事でしょう。
毎度毎度言ってることですが、ダイエットに正解なし、いろいろなダイエット方法はその人がその人の体質で成功しただけのただの一例に過ぎないので、よくよく自分を観察することが大事だと思うのです。
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