肝心の「非核化」についてトランプは「急がず、時間を気にしない」というようなことを言っているし、金正恩政権は何とかして「一部でもいいから制裁解除を実現するのが目的」というようなことを、駐イギリス北朝鮮大使館の公使だった太永浩氏がソウル市内のセミナーで話したと言うことが今朝のテレビが伝えていた。
「おいぼれ狐野郎」と「リトルロケットマン」の化かし合いの会談に、かくも大げさに熱を上げるのは日本と韓国ぐらいか。アメリカは会談当事国だが、ワシントン辺りの一部の人間たちだけが騒いでいるだけで、北朝鮮の人民は最初から「蚊帳の外」の話であり、今はそれこそ「寒さ対策」に追われているのが実情だ。
韓国の国防白書から「北朝鮮は敵」の記述が消え、韓国の小学生たちの北朝鮮に対する、かつての「北朝鮮=悪」の認識も、それこそ画期的に変わったとのこと。
ソウルに行っていつものとおり、太極旗・星条旗グループから今度は「退役軍人(それも将星たちが中心)の集会が開かれた」とか、江華島に行ったときには数日前に退役の海兵隊の将星たちのデモがあったと教えてくれた。
「文在寅政権は決して安泰ではない」、かつての「光州事件の再考察が始まった」とか、韓国は北朝鮮との国土分断以上に「国内分断の危機にさらされている」。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)
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