地産地消経済と直接取引経済に
円安になると、相対的に日本の労働賃金は安くなり、海外での生産より、日本の生産の方が製造コストが低くなる。このため、日本で消費する消費財は、日本で生産した方が良くなる。ということで、地産地消経済と直接取引経済が完成することになる。このため、人口が減少するのに、自動化した生産拠点を日本に戻す企業が増えている。
このように流通業が衰退して、生産者の復権が起こり、製造業も含めて、品質や革新的な物を生み出す力が重要になる。ここで重要なのが技術であり、技術者と研究者である。1つのことに人生を掛けることができるかどうかであるが、お金より生き甲斐を技術に見出す人が多くいた方が、良いことになる。この傾向を持つ民族は日本や中国、韓国、ドイツに多いと見ている。ということで、製造業に向くのが、この4ケ国であり、ドイツとアジアの時代になったということになる。
アジア・ドイツの時代の原因は、人の性格にある。一歩一歩着実に行う農耕民族の時代になったようである。このため、中国でも南部の広州、深セン、香港地域の発展が大きい理由である。
逆に言うと、商業民族たちの没落であり、ドイツを除く英国や米国など欧米人やアラブ人などである。交渉力のある商業民族は、農耕民族から利益を奪うことで成り立ってきたが、ネットの普及で生産者と消費者が直接取引できるようになり、出番がなくなってしまったようである。
さあ、どうなりますか?
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