毎回様々なお店を繁盛させるためのヒントを紹介してくださる、人気コンサルタントの佐藤きよあきさん。そんな佐藤さんは今回、自身の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で、「若い女性のおっさん化」に視点を当て人気となった飲食店をクローズアップしています。
ギャルの“おっさん化”が進化!缶詰を肴にコップ酒?
若い女性の“おっさん化”が、さらに進化しています。古くは、牛丼屋にひとりで入る女性から始まり、大型トラックのハンドルを握るガテン系、食堂でスタミナ定食を頼む肉食系女子まで、出現しています。個人的には“カッコいい”と思うのですが、世間ではまだ奇異な眼で見られています。
女性の中でも、まだごく一部であることに違いはありません。女性自身もそういう世界に興味はあるものの、入り込む勇気はなく、また、心のどこかで女性らしさを求めてもいます。
そういう欲求を察知してか、“おっさんぽい”お店をお洒落に演出して、成功している例はあります。チェーン店の居酒屋などは、まさに象徴的存在。おっさんの溜まり場を明るくお洒落な空間に変え、料理の見ためも女性好みとなっています。「会社帰りの“ちょっと一杯”」を「アフターワークの“女子会”」へと変身させています。やっていることは同じなのですが……。
最近では、「缶詰バー」というお店も流行っています。中高年の男性はよくご存知でしょう。いわゆる酒屋の立ち飲み屋です。カウンターでコップ酒を頼み、棚から缶詰を持ってきて食べる、あの立ち飲み屋の進化系が「缶詰バー」なのです。
内装はバー風となり、海外の珍しい缶詰なども揃え、キャッシュオンデリバリーで、ひとりひとり好きなものを飲み食いしています。缶詰を肴に立ち飲みをする女性。これまで見ることもなかった光景が、お洒落に見えてしまうから不思議なものです。
女性には、潜在的に男性社会への憧れがあります。さりとて、女性を捨て去ることはありません。この2つの隙間に、新しいライフスタイル誕生のチャンスがあります。すなわち、ビジネスチャンス。男臭い世界に女性を誘い込むには、どうすればいいのか?また、その逆もあり。そこに、大きな可能性が存在します。