「未来を良くする種をまく」。日本を救うシニア世代の思いと知力

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「未来を良くする種をまこう」と思ってはいるものの、共働きなどで時間に追われる世代がそれを実行に移すことは容易ではありません。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、自身の体験から、現役を過ぎ余裕を取り戻せた高齢者ほど「何か貢献したい気持ち」が湧くとした上で、それらのアイデアを集結させれば、日本社会の突破口に繋がるのではないかと記しています。

高齢化が社会のブレイクスルーにつながる?

こんにちは!廣田信子です。

先日、取材に来られた女性の記者さんと話が弾みました。記者さんは子育て真っ最中で自分の家族と仕事のことで手いっぱい。何で、自分のためじゃないマンションのため地域のため社会のために頑張ろうと思えるんだろう。今の自分には考えられない…という話になりました。

私は、そんなに頑張れていませんが、つい、口から出た言葉は…

子育て真っ最中の人が家族のことでいっぱいなのは当たり前。子どもたちが独立して親の役目が終わると変わってくるのよね。私も、孫たちの成長は楽しみだし、ほそぼそでも自分がしたい仕事をさせてもらって、いっしょに活動できる仲間がいて、ありがたいことで、これで十分と思ってしまう。

で、もう「もの」を持つことに興味がなくなって、できれば、どんどん「ものを手放して暮らしたい。海外旅行も、そこそこ行ったから、もういいかな…という感じだし、おいしいものもそれなりに食べて、食べ過ぎの方が問題。こうなりたい、これがしたい、これが欲しい…って願望みたいなものがないのよね。困ったことに(笑)。

今一番たのしみなのは、今より進歩している未来、人が生きやすくなっている未来を想像することかな…。だから、先端技術の話は大好き。

欲しいものがあるとしたら、自分が今やっていることが、自分がいなくなった未来に向けて、少しは、いい種撒きになっているという実感かな…。それ以外、特に望むことがないのよね…。だから、結局、自分のためにやってるのかも。

未来にいい種を撒けている実感ってなかなか得られるもんじゃない。だから、せめて、今、目の前の小さな「誰かのためにできること」をそれなりに頑張ろうと思っているのかな…と。

思わず口から出たことですが、私の本音かもしれません。

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