接客のプロが教える、お客が店に入りやすくなる店員の「待ち方」

 

「動的待機」は、「動待機」と呼ばれることもありますが、言葉通り、動いて待機することを指しています。ぼーっと突っ立って待つのではなくて、店内を動いて、お客様の入店を待ちましょうよということです。

ですが、これは、ただ単に移動しているという意味では決してありません。実際、「動的待機」を促しても、「いつも動いていますよ」という人がいます。でも、その様子を見てみると、手を組んでプラプラと店内を歩き回っているだけの人が結構いるのです。「ただ移動している」ことを「動的待機」だと勘違いしているのですね。

そもそも、「動的待機」をする目的は、お客様が店内に入りやすい雰囲気を作るためです。なぜ「動的待機」をすれば入りやすくなるかというと、販売員(店員)が動いていることで、お客様は、「売り込まれるという恐怖感を感じにくくなるからなんですよね。

つまり、何か作業をしているとか、仕事に集中しているように見えるから、店内に入っても、すぐに自分を接客しに来なさそうと感じて入りやすくなるということです。ですから、手を組んで移動しているだけでは、お客様の「売り込まれる恐怖感」を払拭することはできません。結局、入店しにくい待機姿勢になってしまっています。

だからこそ、今一度、待機姿勢を見直すことを改めてお伝えしたいのです。

「動的待機」ができているというつもりでも、実は動きがなんとなくそうなっているだけで、やっていることは「静的待機」という、止まってお客様を待ち構えている状態と何ら変わりない場合もあります。それでは、お客様はお店へ入ってきてくれません。今すぐにでも、チェックしてみてください。

今日の質問です。

  • 店で行なっている「動的待機」は、本当に「動的待機」に見える待ち方になっていますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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