読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回の質問は、「Xperia1で販売台数はV字回復するか?」。携帯電話関連の世界最大の展示会「MWC19 バルセロナ」で発表されたXperia1で、ソニーのスマホの復権はあるのでしょうか?
Xperia1の登場で販売台数はV字回復するか
Q.
先日、Xperia1の詳細が発表されました。Xperiaは初代XZが出て以降、新作といっても「他社と比べると周回遅れ」のイメージが付き纏っていましたが、今回は一味違うという印象を抱き、一目ぼれしてExpansysで予約注文しちゃいました。
さて、ここからが質問内容です。永江さんは今回発表されたXperia1やXperia10で、Xperia販売台数がV字回復すると思われますか?
※ Xperia販売不調の参照記事
私個人としては久々に所有欲を刺激する端末がきた!と感じているのですが、お値段も10万円オーバーは確実なので、国際市場でどう評価されるのか、気になるところです。
永江さんからの回答
結論から言いますとV字回復はしないと思いますね。何度か書いていますがスマホ市場は既に成熟しているので、生活が変わるような革新的な技術が出ない限り、今使っているスマホをわざわざ買い替えるニーズがないんです。
これは別にXperiaに限ったことじゃなくて、iPhoneもGalaxyも同様です。昔iPhoneがコロコロ買い替えられていたのは、バージョンが上がる度に通信処理速度が飛躍的に向上したり、便利な機能が入るなど性能がぐっと上がっていたからですよね。
一方で今メーカーが出してきている顔認証機能や折り畳み機能なんて、あってもなくてもどっちでも良いものばかりなので、買うのはごく一部の新しいもの好きのお金持ちだけですよね。みんな今のスマホで十分なんです。
iPhoneが初めて発売された時は外で仕事のメールが出来るようになったり、インターネットやアプリを使って様々なことができるようになって生活が大きく変化しました。そういった暮らしを変える画期的な機能が出ない限り、今後スマホが爆発的に売れることはないと思います。
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