ブラック企業、虐待、未婚化、少子化…平成を「苦しめた」原因

 

新しい時代には、新しい価値観を

そこで私は去年の12月、「会社教」にかわる「新しい価値観」を提案しました。

家族大切主義」です。

「家族主義」「家族ファースト」「家族第一主義」ではありません。「家族大切主義」です。

これ、ただのスローガンではなく超具体的な提言もしています。たとえば、「真の働き方改革」。実をいうと、日本より労働時間が短い国の方が一人当たりGDPは高い】のです。たとえば、「世界一勤勉」と思われているドイツ人。年間労働時間は1,356時間。「労働時間短いランキング」で堂々世界一になっています。

この国の一人当たりGDPは世界19位。日本より6つもランクが上です。詳しくは本を読んでいただきたいと思いますが、労働時間短いランキングトップ10で、日本より一人当たりGDPが低い国は一国もありません。つまり、「労働時間が【短い】方が、一人当たりGDPは【高い】のです。日本には、「労働時間を短くすれば、日本経済はさらに沈む」という人がいまだにいます。これ、「大うそ」です。

他には、人が東京圏から地方に移住したくなる方策。すべての子供が、栄養たっぷりの食事をできる仕組み。農村を大復興させる方法。少子化問題を解決する「超具体的」な方法。などなど。

日本の価値観は、さまざま変転してきました。江戸時代、庶民は、「幕府は天地のごとく盤石」と信じていた。明治時代から敗戦まで、国民は「天皇陛下は、現人神。天皇陛下について行けば間違いない!」と信じてきた。敗戦後は、「会社教」を信じてきた。

今、国民は、会社教に裏切られ、信じる価値観がなくなり漂流しています。平成が終わり、新しい時代がはじまろうとしている今、新しい中心的価値が必要。それは、「家族大切主義」だろうと、私は思います。幸い、読んでくださった方の評判はいいようです。

議員さんの後援会に入っている方は、応援している政治家さんに、「日本の生き筋」を贈ったそうです。またある大学の研究室では、30冊本を買って、学生たちに学ばせているとか。こんな感じの報告を、しょっちゅう受け取っています。

平成が終わり、新しい時代がはじまろうとしています。新しい時代には、新しい中心的価値観を。新しい時代は、「日本復活の時代」にしましょう!

image by: Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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