とは言え、何を以て努力とするのかは難しいところである。ただ、いくつかコツのようなものはありそうな気がするのである。それを以下に順を追って挙げる。
まず、実現の可能性つまりは選択肢をどれだけ多く想定できるか。次に、その選択肢に適格に優先順位を着けられるか。最後に、最善・次善・次々善というふうに戦略(あるいは戦術)を、素早くそして潔く切り替えられるか。
特に、最後の切り替えが一番難しいようである。人間にはどうしても「勿体ない」とか「せっかく」といった心理が働いてしまう。この未練のために結果として、捨てるべき、諦めるべき最適なタイミングを逸することになるのである。
「excelsior!」。これを「より高く!」ではなく「より低くなく」と敢えて読み換えれば「高見積もりの低実現」である世の中でもいくらか気が楽になるのではないだろうか。
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