ビジネスパーソン必見。NY5番街のナイキ旗艦店は何が違うのか?

 

ナイキは何を狙ってこの店を作ったのか?

このように、リアルな店舗を単に、「物を売る場所」と位置づけるのではなく、店舗を「顧客が楽しく過ごす場所」と位置付けている。これこそが体験型の購買体験の提供だ。

そしてもちろん、この店でも販売による収益を上げなければならない。その一つが、購入プロセスの利便性向上だ。すなわち自分に合った商品を探して、見つけ、サイズと色を確認し、試着して買うに至るまで、顧客はさまざまな事柄を体験する。その過程をできる限り便利にする工夫が、このアプリでされている。

また、アプリをダウンロードし、アプリで買うということは、以降もアプリを通してナイキ側は、その顧客とコミュニケーションが取れる、ということになる。顧客維持(=カスタマー・リテンション)につながるのだ。

単に目新しい、人通りが多いところに出店をする、というだけではなく、話題性を作り、さらに継続購入までの仕組みも入れている点が素晴らしい。ビジネス・パーソンなら一度は体験するといいナイキの、「House of Innovation 000」だった。

image by: Christopher Lyzcen, shutterstock.com

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